女医が子供を産むのはいつが正解?仕事と家庭を両立しやすい時期を考える

女医さんに付きまとう「いつ子供を産むのが正解なの?」という問題。いつ産んだって正解なんだけど、いつ産んでも大変であることは間違いないですよね。

りん先生

私自身は後期研修医の間に1人、専門医をとった後に2人産みました

年齢で言うと30歳で第一子、33歳で第二・三子(双子)を産みました。ただ周りには学生のうちに産んでいたり、はたまた35歳を過ぎて産んでいたり、いろんなパターンがあります。

いつ産めばどんな生活になるのかキャリアに影響はないか、それぞれの意見を聞いて産みやすい時期をまとめてみました。

この記事でわかること
  • 女医が子供を産みやすい時期
  • 仕事と家庭を両立しやすいのはいつ?

この記事を書いた人

りん先生@麻酔科医

3児のママ女医。家庭と仕事の両立に悩み、思い切ってフルタイムを辞めてバイト医の道へ進む。週3日勤務で精神的身体的ゆとりも確保しながら仕事を継続!同じように両立に悩む方へ働き方のアドバイスなどブログに執筆中!

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目次

女医が子供を産むのに最適な時期はいつか

女性医師が子供を産むのに最適な時期はいつなんでしょうか。

子供を授かると言うことは妊娠期出産期を経ることであり、当然仕事に影響が出ます。放射線業務からは外れることになるし、当直を避ける人も多いでしょう。中には周産期を迎える前に管理入院になってしまう人もいます。

さらには子供は産んで終わりではなくそこから育児、保育、子育ての日々が始まります。流石に産む前と全く同じ生活は望めないでしょう。

少なからず仕事に影響が出るので最適な時期はいつだろうかと考えてしまいますよね。ここから学生の時期初期研修医後期研修医専門医以上35歳以降に分けて産む時期のメリットデメリットを見ていきます。

学生時代に産む

あまり多くはありませんが学生時代に産む人もいます。再受験生とか編入生も在学中に産む人はいますね。私の知り合いだと再受験でもなく編入でもなく現役で大学に入った後、6年生で産んだという人がいます。

メリットはなんと言っても若さ

学生時代に産むと24歳とか20代前半で産むので体力的にもキツくなく3時間毎の授乳や夜泣きも余裕だったと言っていました。

しかも24歳で産めば子供が成人してもまだ44歳!自分の体力もあり、子育てを終えて自由に過ごせる時間が多そうですよね。

りん先生

周りより若いママでいられるし子供にとっても自慢のママだったようです

学生時代に産んで感じやすいメリット
  • 体力に余裕があり夜泣きにも耐えられる
  • 子育て後も若く自由に使える時間が長い

デメリットはキャリアの遅れとお金

若いうちに産むのは体力がありつつも、その後の医師としてのキャリアが遅れたりお金が貯まらなかったりすることです。

学生時代に産んだ場合、流石に夜泣きする子を抱えながら初期研修はできないので、子供が2歳になるまで初期研修を行わなかったと聞きました。

そうすると最低でも2年は遅れをとることになり、その間は無職無収入。なんとなく周りと話す内容もずれていき孤独感を感じてきます。

確かにみんなが初期研修で救急だ当直だと言っている時に自分だけ子供につきっきりなのは疎外感を感じますね。

学生時代に産んで感じやすいデメリット
  • キャリアの遅れ
  • 経済的不安・孤独感

初期研修で産む

初期研修医の間に産む人もいます。私の周りだと初期研修2年目の後半あたりに産んでいる人がいました。20代後半で体力もあり、初期研修をしているのでお金も多少はあり育休手当ももらえます

メリットは若さと勢い!うまくやれば初期研修も終えられる

初期研修医でも20代後半で若いので子育ても十分できます。しかも当直業務に体が慣れているので夜子供に起こされるのも意外に大丈夫だったようです。

初期研修の間は育児や介護等で休む期間が3ヶ月以内なら留年せず2年で終えることができます。なので産前1ヶ月産後2ヶ月で復帰した場合、遅れずに初期研修を終了できます

初期研修医で産んで感じやすいメリット
  • 当直慣れで夜泣きにも対応しやすい
  • 初期研修を遅れずに終了できる

デメリットは周りへの迷惑と育休を取ったらキャリアが遅れること

初期研修医の場合、救急外来の当直業務を研修医だけで回している病院も多くあります。

妊娠をして当直ができなかったり休みを取ったりすると当直を他の同期で賄わなければならず迷惑はかかります。どうしても周りの人に負担がいってしまうので後ろめたかったようです。

また、3ヶ月以内に復帰すれば遅れることなく初期研修を終えられるのは事実ですが、首も座っていない生後2ヶ月の子供を実家に預けて仕事に行くのは結構大変です。相当ご実家のサポートがなければ難しいでしょう。

休みを長めにとったら初期研修終了が遅れてキャリアもその分遅れるのでどちらを取るか選択する必要があります。

初期研修医で産んで感じやすいデメリット
  • 同期に当直の負担がかかる
  • 早期復帰はサポートが無いと大変

後期研修で産む

後期研修医の場合26〜30歳くらいのことが多いのでまだ若手のうちに入ります。体力的にもまだ余力はありますが、各科に進むので休むと戦力が欠けたり、長く育休を取れば専門医が遅れたり、葛藤はありますね。

メリットはある程度仕事ができる状態で休みに入れること

後期研修を2年くらいやればおおよそその科の仕事はできるようになります。

もちろん専門的すぎることは難しくとも、大体のルーティンや外来を回したり、やばい症例の判断がついたり、自分でできることが増えます。この時期に産休育休で休んでも実力がある状態で復帰できるので産後の仕事もしやすいです。

後期研修医で産んで感じやすいメリット
  • 実力がある状態で復帰できる
  • 産後も仕事がしやすい

デメリットは休みにくさと専門医の遅れ

デメリットの1つ目は休みにくいことです。特に後期研修の1年目で妊娠した場合「学ぶためにうちの科に来たんじゃないの?もう妊娠でフェードアウト?」という印象をもたれてしまいます。

確かに1年目から妊娠して「放射線業務にも入れない当直も無理です〜」となると、何をやらせたらいいんだとなってしまいますよね。また、育休を長く取ることで専門医の取得が遅れるデメリットがあります。

後期研修プログラムでは半年以内の休職なら遅れることなく専門医を取得できるとありますが、それを過ぎると遅れて取ることになってしまいます。

後期研修医で産んで感じやすいデメリット
  • 休みが取りにくい
  • 専門医取得が遅れる可能性がある

専門医以上で産む

おそらく一番多いのが専門医を取得した直後あたりに産むパターンだと思います。その場合資格も取得してるから復職しやすいし、実力も伴っているので多少のブランクはすぐに取り戻せます。

メリットはキャリアの形成と同世代の多さ

専門医を取得しているので1年くらい休みを取っても問題なく復帰できます。

りん先生

専門医を持っていればバイト代も高いのでお金に困ることもありません

そしてこの年代は子供を産む同世代が増えるのでお互いに子育ての相談ができたり、ママ友同士で遊びに行くこともできます。

若すぎてママ友が作りにくかったり、自分が子育てをしているのに周りは仕事をしていて話が合わない…なんてこともないので楽しんで子供と関われるのが大きなメリットです。

専門医取得後に産んで感じやすいメリット
  • 仕事・収入が安定している
  • 同世代も多く楽しみながら子育てできる

デメリットは授からなかった時の焦り

思うようにすぐに子供を授かればいいですが、中には思ったほど早く子供ができないことも。そうなると不妊治療なりクリニックに通うなりしなければならず「もっと早く産んでおけばよかった」と後悔する人もいます。

また、子供を複数人持ちたい場合は早めに次を考えなければと焦るパターンもあります。子供が「絶対に」欲しいとか、複数人必ず授かりたい場合は早めに産んでおいた方が安心でしょう。

専門医取得後に産んで感じやすいデメリット
  • 妊娠のタイミングが読みにくい
  • 出産計画に焦りが出やすい

35歳以降に産む

昨今の妊婦の高齢化に伴い、35歳以上での出産も珍しいものではなくなりました。特に仕事に邁進している女性医師の場合、35歳を過ぎてふと子供を持ちたいと思うことも少なくはありません。

メリットはお金の不安がないのと精神的に大人なこと

35歳ともなるとかなりお金の不安はなくなります。10年くらいは医師として働いているので貯金も貯まっていることが多いです。また、20代に比べて精神的にも大人になっています。

子供をおおらかな心で育てられたり、ちょっとのことでは動じないメンタルでいられるのも大きなメリットです。

35歳以降に産んで感じやすいメリット
  • 経済的・精神的に安定している
  • 落ち着いて子育てできる

デメリットは体力のなさと周りのママとのジェネレーションギャップ

デメリットはやはり体力面ですね。20代のように一晩寝れば回復とはいきません。

公園で走ったり自転車を漕いだりする子供についていけなかったり、寝かしつけをしても子供より先に寝落ちてしまうこともしばしば。子供の方が体力がついて来るので追い越されてしまうこともあります。

また、周りのママとのジェネレーションギャップを感じることもあります。スマホの操作が遅かったり、SNSの盛り上がりについていけなかったりするとなんとなく孤独感を感じることもあります。

35歳以降に産んで感じやすいデメリット
  • 体力面の負担が大きい
  • 周囲との年齢差を感じやすい

どの時期に産んでも一長一短

結局どの時期に産んだとしても子育てとキャリアはシーソーゲームなので一長一短です。どちらも思うように満足できるのはなかなか難しいかもしれません。

だからこそ、子供が欲しいのであればできるだけ早い時期の方がいいし、早ければ早いほど仕事も挽回できます。悲しいですが妊孕性のある時期には限界が来ます。

高齢になってから授かるのは難しい場合も多いです。なので後悔をしないためにも「絶対に欲しいと思っているなら早い方がいい」と思います。

仕事は後からでも取り戻せますが、年齢は取り戻せません。

みんな悩みもがきながら頑張っている

子供を持つ人は誰しも子育てに悩んだりキャリアに迷ったりしています。

私自身は子供を産んでからバイト医になりましたが、もちろんそこに至るまでに葛藤はあったし、今でも何が正解か考え直すこともあります。これは自分だけに限らずどんな働き方をして何人子供がいても常に付きまとう問題です。

それでも自分なりに最適解を探したり、両立を図ったり、子供と過ごせる時間を模索したりしてその人なりのベストアンサーを見つけている人が多いです。

皆さんも子供をいつ授かろう?どの時期なら両立しやすいだろう?と思った時、それぞれのメリットデメリットを見つめ直して自分なりの最適解を見つけて見てください。

どの時期に産んでも悩みはある!結局産めるときに産むのがベスト!

どの時期に産んでも結局のところそれぞれ壁にぶち当たります。

私は専門医試験の年に産みましたが人生はじめての子育てをしながら試験勉強をするというのはなかなか大変でした。でも同時期に産んでいる友達は多いし、だからこそいろいろ相談できたり、子供の成長が専門医試験の糧になったりいいこともありました!

専門医前に産んだことを後悔はしていないし、いい選択だったなと思っています!だからこそ、どの時期に産んでもそれなりに悩みはあるし、喜びもあるし葛藤もあります。

ただし子育てにはその苦難を乗り越える以上の価値があるし、大きな喜びももたらしてくれます。

りん先生

今が何歳でも、産むのがいつになってもきっと乗り越えつつ楽しめるはずです

ぜひ、ご自身で子供を授かって仕事と両立をする時期を検討してみてください!必ずベストな選択ができるはずです。

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