ママ女医というと、残業できない、保育園からの急な呼び出しで突如帰る、子供の体調不良で急な欠勤…
そんな「現場に迷惑をかける、仕事を100%遂行できない人」というイメージが強いかもしれません。
だからこそ「仕事したくてしているのではなく、仕方なく働いている人」のように見えてしまう部分もあるのかも…。
でも、私自身は仕事が嫌いではなく、むしろ、好きなんだよな…とふと気がつきました。
(ただの自分語りエッセイなので読みたくない人はバックスクロールしてください)
育児中の自分は「社会的に何も生み出していない」と感じていた
私は3児の母です。家の中では職場以上に育児というタスクに追われています。
おむつを変えて、ミルクをあげて、吐き戻しを拭いて、着替えをさせる。その繰り返し。子供といられる時間はかけがえのないものだとわかっています。人生でこんなに子供と向き合える時間はもう来ないだろうとも思っています。
それでも心のどこかで「社会的に何も生み出していない自分」に虚無感を感じてしまうことがありました。
医師として臨床経験を積んできた自分が、今日も子供のお世話ばかりをしている。社会的には何も貢献していない。
別に育児を下に見ているわけじゃない。でもなんだか、虚しい気持ちが積み重なっていたのも事実でした。
育休明けの仕事復帰、意外にも楽しかった
そんな中で迎えた育休明けの仕事復帰。
正直に言うと、復帰前は憂鬱な気持ちもありました。スキルは落ちていないだろうか、仕事についていけるだろうか、子供を預けて働くことへの罪悪感も少しありました。
でも実際に復帰してみると、意外にも、本当に意外にもとてもイキイキした気分になりました。
職場に行くと「仕事だけをしていい時間」になります。言葉が通じる大人と話せて、いきなり泣き出されることもなく、無理難題を言われることもない。秩序の整った世界線で、仕事だけに没頭できる。
そうそう、子供が生まれる前はこういう生活をしていたんだった。
この感覚を思い出した時、ちょっと感動しました。
こんなに「仕事だけをしていい時間」って貴重だったんだ、と。育児に追われている日常の中では気づけなかった当たり前が、ありがたくて仕方なかったです。
私、意外と仕事好きだったんだ
その日、明確に感じたことがあります。
私、意外と仕事好きだったんだ。
子供を産む前は漠然と「仕事は好きでも嫌いでもなくやらなければならないDuty」くらいに思っていました。でも育休を経て復帰した初日、仕事に没頭できる時間がこんなにも自分らしく感じられるとは思っていなかったです。
仕事をしている自分は「私が私のために使える時間」があります。患者さんのために動いて、自分で考えて、自分の判断が誰かの役に立つ。育児ではなかなか得られない「達成感」みたいなものが、そこにはありました。
自分らしさを取り戻せた、という感覚に近かったかもしれません。
ママ女医は「仕方なく働いている」わけじゃない
ママ女医の一員として感じたのは、世間のママ女医たちは決して仕事が嫌いなわけではないということでした。
できることなら任されたタスクを全うしたいと思っています。子供の急な呼び出しなんて、本当はない方がいい。医師として診療に当たれる時間は全力で取り組んでいます。
残業できない、臨機応変に動けないことへの歯痒さを感じながら、なんとか家庭と仕事の両立を日々瀕死でこなしているのが現実です。周りのサポートがなければこの働き方は成り立たないし、たくさん迷惑もかけていると自覚しています。
それでも、仕事は嫌いじゃない。むしろ好きだから続けています。
「仕方なく働いている人」ではなく「好きだから、やりたいから働いている人」そう見てもらえると、ちょっと嬉しいなと思いました。
自分らしく働ける環境に感謝したい
取り止めのない話になってしまいましたが、育休復帰を経て改めて思ったことがあります。
仕事ができる環境、働かせてもらえる環境は決して当たり前ではない。急な欠勤や早退を許容してくれる職場、子供を見てくれる保育園の先生方、家事育児を一緒に担ってくれる家族。そういうたくさんの人の支えがあって初めて、私はここで働けているんだなあと感じます。
自分らしく働ける環境に感謝しながら、これからも仕事を続けていきたいと思っています。患者さんのため、自分のため、そして子供たちに「働くことが好き」と胸を張って言えるお母さんでいるために。
責任を全うしながら、自分らしく。それだけは、ずっと忘れないようにしたいと思います。

